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自転車盗難を疑う警察との不毛なる戦いその2→前回の話より、もっとヘビーな話があった「お前が盗ったんだろ? 正直に言え!」

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前回の話

前回、高校生の頃に自転車窃盗を疑われた話を書いたけど、もっとベビーな話があったことを思い出した。何故このことを忘れていたのか不思議なくらい、衝撃度で言えば、高校の話より全然重い話だ。

公務執行妨害未遂? 事件

高校時代に乗っていたその自転車、大学くらいまでは乗っていた。ただ働き始めて一人暮らしを始めてからは、その自転車は実家に置きっぱなしで、ずっと原付バイクに乗っていた。でも26くらいの時かな? 急に健康のためにと思いついて、実家からその自転車を引っ張ってきて乗っていたことがある。当時は池袋に住んでいたのだけど、まぁ場所が場所なので、割と職務質問をよく受けた。
その日もお巡りさんに呼び止められた。
「ごめんね、ちょっといいかな?」
「はい?」
「今さぁ、この辺で自転車の盗難がすごく多くてさ。その自転車、鍵壊れているよねぇ。」
そうなのだ、10年の時を超え、まったく同じ理由で呼び止められたのだ。
「随分年季が入った自転車だねぇ……。」
相手は若いお巡りさんで、フレンドリーに話しかけられたので、こちらもこの自転車の思い出を語り、最近健康のために実家から持ってきたことなどを簡単に話した。
「そうなんだ~。じゃあゴメンね、一応防犯登録だけ調べさせて。」
「あ、どうぞ。」
無線でしばらくやりとりをしていたお巡りさんだが、やけに長い間やりとりをしている。だんだん表情が曇っていくのが分かる。
「ゴメンね、名前と住所を教えてくれる?」
「あ、はい、ひらやま〇〇〇で、住所は豊島区西池袋〇〇〇です。」
「うーん、ごめんね。ちょっと交番に来てくれる?」
「え?」
要は、オレの自転車の防犯登録番号で登録されている自転車の持ち主は、オレではなく埼玉県の川越市に住んでいる人になっていたらしいのだ。つまり、オレが川越でその自転車を盗んだのではないか? という嫌疑をかけられてしまったのだ。
しかしこの自転車は、例の高校時代からの自転車である。防犯登録はその時にしたままのものだ。
「この川越の防犯登録は今年の5月にされたものなんだ。」
「え? オレ、この自転車もう10年くらい前に買ったんですけど。」
「うん、確かに君の自転車は今年の5月に買ったものには見えないからさ、違うと思うんだけどさ、一応ちゃんと確認しないとダメだからね。」
若いお巡りさんの物腰は柔らかく、まだオレにも余裕があった。しかしいきなりドアを荒々しく開けてきた年配のお巡りさんが、オレを見るなり怒鳴りつけてきた。
「おい、お前、正直に言えや! 盗ったんだろ?」
一応言っておくと、高校生の時の話が20年前、この話は10年前の話で、今のオレは絶対にそんなことはしない。しないけど、まだ20代だったオレは、その態度にブチ切れてしまった。
立ち上がって、横にあったパイプ椅子を蹴り飛ばしながら、
「あ? 舐めてんのかテメー! オレのチャリなんだよ!!」
と怒鳴り返したのだが、その蹴り飛ばした椅子が年配のお巡りさんに当たってしまったのだ。
2~3人のお巡りさんに一瞬で身体を抑えつけられた。
「お前が盗ったんだろ? 正直に言え!」
「この自転車が、今年登録された物に見えるのかよ!?」
「お前が盗ったんだろ? 正直に言え!」
「登録されている自転車の型とか色とか分かんだろ? 調べてみろよ!」
「お前が盗ったんだろ? 正直に言え!」
「その川越のヤツから盗難届出てるのかよ?」
「お前が盗ったんだろ? 正直に言え!」
「二重登録だろこれ! テメーらのミスだろ!?」
「お前が盗ったんだろ? 正直に言え!」
なんかこんな禅問答を1時間くらい続けていた気がする。応援かなんかで、交番の奥の狭い部屋には、最終的には7~8人のお巡りさんがいた気がする。
もちろんこれは警察側の手違いで、オレの番号と同じ番号で防犯登録がされてしまっていた、というのが事実だ。
絶対に自分は盗ってないと分かっていたし、強がって怒鳴り続けていたけど、実は死ぬほど不安になっていた。このまま冤罪で捕まってしまったらどうしよう? 仕事はどうなるんだろう? 両親に連絡が行ったらもの凄い心配されてしまう……そんな思いと、理不尽なお巡りさんへの怒りが相まって、半狂乱で叫んでいた。
最終的にはその川越の自転車の持ち主と連絡がつき、今その自転車は手元にあることが分かり、オレの疑いは解けた。
ことの顛末は1時間半くらいのことだったのだけど、自分にはとても不安で、死ぬほど長い時間拘束されていたように思えた。
年配のお巡りさんには、お前のやったことは公務執行妨害で云々、ただこちらもミスがあったから今回は見逃す云々、色々言われたけど、無視しながら交番を出て行った。
そうしたら、最初の若いお巡りさんがやってきて、声を掛けてきた。
「ごめんね。僕は最初から、君が自転車の思い出を話してくれた時の態度や、自転車の年季の入り具合から、誤解だとは思っていたんだ。でもだからと言って、あぁいう態度は取ったらダメだよ。僕たちも仕事だから理解して欲しい。」
「……すみません。」
緊張感から解放されたのと、優しい言葉を掛けられたので、号泣しながら池袋の街を走り去った。

今考えると、事件の構図的には高校生の時と全く同じだったなぁと、つくづく思う。こんなハードな話だったのに、高校生の時のことばかり覚えていたのは何とも不思議だ。

writer : ひらやま ”ひらやま”

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